ゆらり庵blog

 
つかれたらおいで、癒しがあるから。新しいこと始めたくなったらおいで、仲間がいるから。
語りたくなったらおいで、話を聞くから。「おかえりなさい」が、待ってる場所。--ゆらり庵

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 *おか*
朝方から降り始めた雪が一晩にしてこの国を雪国に変えてしまった。
色彩を失ったモノトーンの世界を駅から駅へ、列車は進んでゆく。

人もまばらなプラットホームで小鳥たちだけが嬉しそうに駆け回っていた。
線路のうえでカラスが遊ぶ。
米原へと向かう列車のはるか上空を渡り鳥の群れが横切っていった。
15:51 | 4.おかのくすり笑い | comments(1) | trackbacks(0) | ゆらり庵
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 国ざかいの長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
 向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん。」
 明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
 もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
『雪国』 | 2011/01/20 6:40 PM
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